詐欺かも?
私はIT業界に身を投じて25年以上になる。
会社は何回か変われど、業界そのものは大きな意味でIT。
25年前はまだ草創期といった感じではあったので、正直なところあまり真面目に就職活動してこなかった私がこの業界の会社に偶然拾ってもらったようなものだ。
大学の情報処理の授業でもフロッピーディスクを逆さまに入れようとして故障したとか騒ぎ出す有様だった。
インターネットや携帯の文化が進化し、あらゆる人が当たり前のように利用するようになるにつれ、私の業界や会社そのものの規模が大きくなってきた。
家族や友人からは、パソコンのことなら,携帯のことならコイツに聞け,的な存在に勝手になっていった。
でも、そもそもそんな経緯で入った業界なので、全然興味なく、単純にテクノロジーより自分が欲しいかどうかだけの視点でビジネスしてまして。。
そんな私が昨日起きた出来事。
個人用パソコンでちょっとエッチなサイトを見ていたら。。突然
「マイクロソフトからのお知らせです。トロイの木馬ウイルスが混入し、パソコンが危機的状態です!下記の緊急サポート電話番号へお電話ください!」
なるメッセージが大々的に出てしまい,合わせて部屋中に響き渡る莫大なアラーム音で警告を促す状態になってしまった。
なにをどう操作してもアラーム音も画面操作もできない。
焦った私は、慌ててその050から始まる電話で問い合わせした。
すると。。カタコトの日本語を話す外人が「はい、マイクロソフトサポートセンターです。」と出るではないか。
事情説明すると、遠隔でサポート側から操作し、直す必要があるとのこと。冷静な判断ができない私は、促されるままに遠隔を受け入れた。
アラームは収まった。
しかしながら、そいつの話では,そもそもパソコンではなく、ネットワークの問題で、これを直すには時間がかかる。よって、50,000円の作業費をクレジットカードか、Amazonギフトカードで買って支払って欲しいとのこと。
頭の中で、直ぐに支払えそうな方法を考えた。
ん???
これ、詐欺かも。
ようやく冷静になれた。
話の最中に、携帯から「マイクロソフト」「トロイの木馬」「詐欺」と検索すると,同様の手口の詐欺が多数発生しているではないか。しかも数年前から。
彼に
「あ、もういいです。ネットワークの問題は自分でなんとかします」
と伝えると,
「それはお客さまの判断なので。でも知りませんよ。このままでは世界中のハッカーから狙われますよ。」
。。。
「お前だよ!」
と思ったが、そのまま電話を切り,パソコンもウイルスソフトを入れ直して、変な埋め込みとかされてないか全てチェックし、事なきをえた(と思う)。
時間は過ぎ。。
夜、妻にコトの顛末を話し、危うく50,000円払いそうになったと伝えたところ。。
「あんた、何年その業界にいるの?こんな簡単な手口に引っかかりそうなにるなんて」
そうです。
私はIT技術は全く興味ない、業界歴25年強のサラリーマンです。
いいじゃん!
これでもなんとか飯は食えてるんだから!
やってみたかったこと。
先週末、趣味の散歩がてら、朝7時から近所のコメダ珈琲店でモーニングをしてみた。
というのも、「やってみたい」「なってみたい」自分にちょっと照らし合わせてトライしてみたのだ。
一人で行きつけのバーで物思いにふける、とか、一人でバイクでも飛ばして(もってないが)海にでも行って、読書でもしてみるなど、そんな男の姿に「かっこいい」とか思ってしまうタイプなのだ。
昨今、一人焼肉とか一人カラオケとか流行っているようだが、どちらかといえば、一人でそんなことしている俺ってかっこいい、と思いたい(思われたい)、そんな小さな人間で。
で、朝から喫茶店で優雅にコーヒーを飲みながら、新聞や書物を読んで、さらにはスマフォにイヤホンして音楽でも聴く・・ゆっくりと流れる時間を愉しむ大人の男になれるな!これは!と思ってトライしたという次第で。
入店し、早速一人用の席に陣取り、コーヒーとモーニングのトーストをオーダー。そして、まずは新聞だ!と思い、日経新聞を手に取る。毎日日経は家に届くものの、ほとんど読まずに捨てているにもかかわらず、だ。こんなときはインテリに見える日経でしょと思いまして。
あとは、家から持参の小説があるから、これで優に3時間くらいのゆとりのあるかっこいい朝が実現するぞ!なんて思っていた。
まもなくトーストとコーヒーが。
元来不器用な私は、あまり複数のことを同時にこなすことができない。
新聞読みながら、コーヒー飲みながら、音楽聞きながら、さらにトーストまで同時にこなすのが非常に難しい。
さらに悪いことに、トーストは中の具がパンパンに入っていて、両手で持たないとこぼれてしまう。
8000歩近く歩いた後でおなかもすいている。なので、早く食べたい。
必死にできる限り新聞を開きながら、それを行おうとすると、イヤホンが耳から落ちたり、そうかと思うと、具が落ちて新聞についたてしまったり、コーヒーも微妙にこぼしたりしてしまう始末だった。
結果として、日経新聞はもう読めず、店員さんに謝罪。
トーストを即完食したので、気を取り直してコーヒーと小説で雰囲気をリセットしようとしたが、小説は家に忘れてきていた。。もともと新聞のほかにも書物が置いてあったが、この間にほかの客に取られてしまっていた。。
あと残るは音楽を聴きながら、コーヒーという手が残っていたが、この時点で残量が10%くらいまでになってしまい、これも断念。。
結果として入店後20分でやることがなくなった。
そうなると間が持てない私は、かっこよさの追求<退屈となるので、即会計。
近くの席の人たちの誰よりも短時間で、朝飯だけ食べに行った優雅な時間でした。
40代後半の中間管理職がブログを始める。
今回は、一発目なので自己紹介がてら40代後半のおじさんが、どうして初めてブログなるものを始めてみようかと思った動機について書きたいと思う。
40代も後半に差し掛かり、僕の人生はこのままでよかったのかな。。ってこの数年特に感じる。
それなりに責任ある立場で経済的にも一応安定しているし、家族も不自由なく暮らしている(はず)。
社会人になった25年近く前、抽象的だがもっと大きな人物になりたいと思っていた。かっこいいおじさんになりたかった。仕事で実績を積み、途中でベンチャー企業へ転職したり、小さな自分の会社を作ってみたりもした。結果として会社をたたむことにはなったが、以前の会社に呼び戻され、中間管理職として仕事をしている。その後も自己研鑽なるイメージで、資格を取る勉強をしたりもした。
周りの人間は、いわゆる多くの社会的成功者がいる。人と比較してもしょうがないとわかりつつも、どうしても悔しいとか自分が情けないと思うことがこの数年間で何度もある。
でもふと考えてみた。
自分にとって一番楽しいと思える瞬間ってなんだろう?
趣味?家族との団らん?気のおけない友人とのお酒?
月並みだが、僕が楽しいと思えるのはそういった時間だ。
そこには、仕事はない。
思い返せば、自分自身仕事が心から楽しくて、一生こうやって生きていきたいなんて思ったこともなかった。
「仕事ができる→社会的地位・収入が上がる→人から尊敬されたい」
こんなロジックで、常にだれかと比較し、その上位に立つことで自尊心を満たそうと思っていただけだ。
その仕事自体は、一定の責任感と自分の自尊心のためにやってきたので、楽しくない。
だから、社会人なり立ての時に思い描いていた通りになっていない人生を振り返ると、なんと空しく、自分が楽しい人生を描けていないのだ、とこの数年痛切に感じてきた。
そんな折、フミコフミオさんのコラムを読んだ。ご存じの方も多いと思うが、私とは同世代で、同じく昼間はサラリーマン、一方で人気ブロガーの方だ。
そこには、「映画のBADMANのように、もう一つの自分を作ることで、心が安定し、表の自分にも好影響を及ぼしている」というものだった。
これだ。
50歳もそろそろ見えてくる中で、会社にしがみつき、下げたくない頭を下げ、残りの人生を送るのも、本当の自分というもう一つの顔があればやり続けることができるかもしれない。
性格上、満たされるなんてことは本当はできないのかもしれない。
けれども、自分の感じることをさらけ出してくことで、少し何かのきっかけになれば、と決意し始めてみることにした。
今後散文形式で出来事などを思うままに感じるままに、おじさんが書いていこうと思う。
どなたかの、何かに共鳴していただけることがあったら、甚幸である。