占いとその後
約20年前、最初に会社を辞める前のときのこと。実はその半年前に人事異動があり、元のチームを離れることになった。
チームメンバーには、内緒ではあったが、実はその時点で退職をある程度決意していた。
メンバーが、人事異動ということでの大々的な送別会を開いてくれた。100人ほどいただろうか。
宴もタケナワのなか、あるメンバーの1人が、私の横に来て、趣味の占いをすると言う。
そのメンバーとは、それまでほとんど会話もしたことのなかったが、突然。
「ドンテンさんは、今、大きな決断をしようとしてますよね?」
「はい」
「その決断は、まだ決めてないものの、迷ってますね?」
「はい」
「ひとつだけ伝えさせてください。ドンテンさんにとって、それは行くも地獄、留まるも地獄です。」
「。。。(ドキッ)」
まだ、当時は自分も若く、何でもできる!と思ってた。ダメならダメで、また何か探せば良いと思っていた。
「よしわかった。ありがとう。どうせ地獄なら前に進むことにするよ。」
その後、僕に起きたこと。
行った先が、倒産間近に陥って、給与遅配など発生。その後も、彷徨いながら、なんとかキャリアを積み重ねつつ、でも、思っていた自身の立場や状況は作れていない。
もし留まっていたなら。。それはそれであったのだろう。
行くも地獄、留まるも地獄。
その後、彼とは一度もあってないが、時折その時の言葉が頭をもたげる。
あの時よりも家族など守るものも増えた。
乱暴な判断やダイナミックな行動が出来づらくなった。
改めて思う。
それでも地獄は嫌だ。
本当にここは地獄か?
自分の地獄の定義は?
ありたい姿は、自分らしく伸びやかに心が健康であること。+家族を守れること。
それ以外は地獄なのかな。
欲張りすぎ?人生欲張って何が悪い?
地獄って言葉は強烈だが、今の自分を脱却したい。
一歩前へ。
進まねばならない。
進んでみよう。
今、思った通りに評価されないのは、やっぱり何かが足りないんだ。
だったら、その評価を一回受け入れてみようかな。
泥臭くても、キャリアダウンに見えても、プライド捨てて受け入れることからなのかもしれない。
占い。。
元々全然信じてないが、これだけは、忘れられない占いの結果だ。